2024年12月5日 05:00 | 有料記事

印西霊園の墓所拡張予定地。奥には整備済みの4区画が弧を描くように広がっている=印西市平岡

印西霊園の図面(印西地区環境整備事業組合提供)
印西市と白井市、栄町で構成する印西地区環境整備事業組合の公営墓地「印西霊園」(印西市平岡)で、千基超の墓所を増設する「平岡自然公園整備事業第4期墓地区画整備工事」に暗雲が垂れ込めている。同事業の落札業者との工事請負契約締結議案が10月の組合議会で否決され、入札のやり直しや事業規模の縮小を迫られているためだ。議案否決は同組合の過去約10年間で初の異例の事態。従来型の増設ではなく、時代に即した「合葬式」の需要増に対応すべきとの声も上がる。
「入札約款にのっとって落札したのに否決となり、困惑している」。議案採決の前提となる仮契約を済ませていた県内建設会社の担当者は、組合議会の判断についてこう受け止めた。
◆段階的に整備
同霊園は印西、白井両市民向けに平岡自然公園内で2009年度から運営し、総計画基数4900基(全て芝生墓所)のうち第1~3期事業で計2711基を整備。今後の不足に備えて ・・・
【残り 1112文字】