2024年11月7日 05:00 | 有料記事

駆除されたシカ肉を利活用し、屠体給餌促進事業に取り組む「ドム・アンド・ロイ」の小幡秀夫代表=富津市

地場産品の直売イベントでの出店販売=10月
富津市内で駆除された野生のシカ肉を回収し、富士サファリパーク(静岡県裾野市)にライオンの餌用に納品している。捕獲した動物を皮や骨付きのまま肉食動物に与える「屠体給餌(とたいきゅうじ)」として、有害鳥獣の命を利活用する取り組みだ。
7年前に飼育を始めた狼(おおかみ)犬の餌のためにシカの生肉が必要になり、地元の猟師に肉を分けてもらったのがきっかけだった。有害鳥獣は、猟友会などが捕獲すると穴を掘って埋めて廃棄処分されるが、高齢化で負担を抱える猟師たちから「もらってくれ」と回収量は増えていった。
当時、物流会社で重機オペレーターをしていた小幡秀夫さんは(52)は脱サラを決意し、猟師からシカ肉を引き取るほか、わな猟免許を取得して自ら有害鳥 ・・・
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