2024年11月4日 05:00 | プレミアム限定記事
茂原市の六斎市(ろくさいいち)は、400年以上の歴史を持つとされる定期市。4と9の付く日に市役所近くの昌平町通りに野菜や雑貨の露店が並び、出店者と客のふれあいの場になっている。茂原発展の礎になったともいわれる伝統の市を訪ねた。
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茂原で400年以上前に始まったとされる六斎市。今でも4と9の付く日は昌平町通りに市が立ち、新鮮な野菜や雑貨が売りに出される。市を楽しみにしている常連客と出店者の笑顔が交差するふれあいの場だ。高齢化などで出店者は減り、往時のにぎわいは失われつつあるが、関係者は活性化を模索している。
「しばらくだね」「いいのがあるよ」。雨が降りしきる10月9日の朝。次々と訪れるお客に茂原市の農家、深山ヒサ子さん(82)が声をかける。50年以上、市に立ち続けるベテランだ。
店には前日に収穫した小松菜やキュウリ、大根、ニンジンなどの野菜が並ぶ。購入した客は「新鮮で安いから毎回来る」。カッパ姿でやってきた女性も「雨が降っているからどうかと思ったけど、やっていて良かった」。常連客にとって六斎市は、欠かせない存在のようだ。
そんな市の歴史は、近世初頭にさかのぼる。徳川十六神将に数え ・・・
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