2024年10月26日 05:00 | 有料記事

いすみ鉄道スケッチ集
今回は視点を変えて大原港を巡る文化的環境にふれてみます。まずは、いろいろな形で紹介されている「いすみ鉄道」。大原港近くの大原駅から始発し、城下町の大多喜を経由して上総中野までの26・8キロが営業路線。経営は第3セクター方式のローカル線で、経営の代表者を公募したり、いろいろなイベントや経営努力をしたりと話題を呼んでいます。
開業は1988年で、国鉄木原線(木更津-大原間を結ぶ房総半島横断鉄道)から引き継いだ経緯があります。いすみ鉄道になって初めて乗ったのが、新型コロナウイルス感染が始まる2年ほど前。大原駅の改札口まで進むと、国鉄ローカル線の雰囲気を持ったディーゼル車がホームに待っていました。観光ガイドと売り子を兼ねた女性車掌が入ってきて出発がアナウンスされました。
始発から三つ目の新田野駅に停まると、周り一面が菜の花畑。駅のホームには桜が満開。萌える里山の風景を満喫しました。新 ・・・
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