老舗酒蔵が開発、ノンアルのバナナジュース人気 天保元年創業「旭鶴」(佐倉市) 発酵技術活用し健康寄与 きっかけはクローン病

「酒蔵がつくったバナナジュース」を開発した旭鶴の田中源太郎さん。黄色い自販機のデザインにもこだわった=佐倉市
「酒蔵がつくったバナナジュース」を開発した旭鶴の田中源太郎さん。黄色い自販機のデザインにもこだわった=佐倉市

 佐倉市の老舗蔵元「旭鶴」が初めて作ったノンアルコール飲料「酒蔵がつくったバナナジュース」が、じわりと人気を広げている。健康に良いバナナと自家製米こうじ甘酒を使ったジュースは、販売を始めて約1年で4万本以上売れる好調ぶり。開発のきっかけは、蔵元の長男で取締役の田中源太郎さん(34)が消化管に炎症が起きる国指定難病の「クローン病」を発症したことだった。田中さんは「アルコールにこだわらず、酒蔵として発酵技術を活用しながら健康に寄与できれば」と話している。

 旭鶴は1830(天保元)年に創 ・・・

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