2024年8月28日 05:00 | 有料記事

ザクザクした食感がたまらないカレーパンを手にする伊原さん=松戸市

日照によるパンへの影響を防ぐため店内の窓を封鎖。暖色系の照明にパンが照らされ輝く
JR常磐線北小金駅から徒歩約25分の閑静な住宅街の一角に、突然の行列。並んだ先にあるのは「パン好きの聖地」とされ、手間暇かけた300種6千個以上を毎日提供するベーカリー「ツオップ」だ。その看板商品が創業時からのカレーパン(税込み334円)。ザクザクの食感にパンの甘味とキーマカレーの塩辛さが溶け合い、舌を魅了する。「出来たて」にこだわり、常に温かいパンが並ぶ。
パン屋の長男として育ったオーナーシェフの伊原靖友さん(59)は、父親がパンを切ったり、かまどを開け閉めしたりする音を子守歌代わりに育った。高校卒業後、神奈川県内の有名店で4年間修行した後、父を手伝い、35歳で店を継いだ。
店名をドイツで晴れの ・・・
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