ヌマガエル 分布拡大 温暖化一因か 成田篤彦 【房総の草木虫魚】(425)

ヌマガエル 背中線がある個体。無尾目 アカガエル科 全長約29~54ミリ。自然分布は本州中部以西・四国・九州と一部の島々。海外では台湾、大陸中国北、中部などに分布。関東地方の個体は国内外来種=2024年6月16日、木更津市(筆者撮影)
ヌマガエル 背中線がある個体。無尾目 アカガエル科 全長約29~54ミリ。自然分布は本州中部以西・四国・九州と一部の島々。海外では台湾、大陸中国北、中部などに分布。関東地方の個体は国内外来種=2024年6月16日、木更津市(筆者撮影)
ヌマガエル=2024年6月16日、木更津市(筆者撮影)
ヌマガエル=2024年6月16日、木更津市(筆者撮影)

 初夏の小櫃川河口付近の田んぼ、イネが40センチほど伸び、水路の脇を歩くとアカテガニがガサガサと音を立てて走り去る。

 実は、「このあたりにヌマガエルがいた」と友人から聞いたので探しに来た。このカエルは1998年に鋸南町や旧富山町岩井で発見され(千葉県の自然誌6)、分布が飛地的なので、人によって運ばれてきた可能性が高いと指摘されていて、いずれ近所にも広がってくると注目していた。

 あぜをたどると1匹のカエルがピョンと ・・・

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