2024年7月10日 05:03 | 有料記事

同じ少年野球チームでプレーしていた(左から)田村、中山、工藤

勝利をイメージし、練習終わりにグラウンドに向かって校歌を歌う長生の選手たち=長生高

より実戦に近い形式で守備練習をする選手たち
千葉県内有数の進学校で、7限目まで授業を受ける平日の練習は約2時間。週末は土日のどちらかを休息日に充てる。練習時間は短いが、効率の良い練習で力を付け、春の県大会はシード校を撃破する快進撃で59年ぶりに8強入りを果たした。ナインはもう一度8強、県立高1位を目標に夏大会へ挑む。
多くの生徒が国公立などの難関大学を目指し、追試で部活に遅れるのは日常茶飯事。昨年度は主将が現役で東大に合格した。「後輩たちは野球を言い訳にできなくなった」。こう話すOBでもある鳰川文也監督は「勉強でも結果を出してほしい」と、2021年秋の監督着任時に無理のない練習時間を設定した。効率よく技術を高めるため、練習はより実戦に近づけ、球がバックネットに集まるようにして片付けの手間も省く。
そんなチームの強さのひけつは何か。エース田村健太の目に映るナインは「みん ・・・
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