2024年7月7日 05:00 | 有料記事

ヤマユリ花=2022年6月30日、君津市三舟山(川名興撮影)

ヤマユリ花=2022年6月30日、君津市三舟山(川名興撮影)
山百合の重くなりたる蕾かな 小川修平
『俳録 歯塚7』(1988年、鹿野山神野寺)
山百合のあまたの蕾水晶のごとかがやける水上の岩 与謝野晶子
大岡信監修『短歌俳句植物表現辞典』(2002年、遊子館)
同書に「多年草。自生・栽培。日本特産種。高さ約1メートル。夏、紅斑点のある香りの高い6弁の白花を開く。地下の鱗茎は食用となる」と。ヤマユリの花は顔を近づけるとすごいにおいがする。
山百合の強き香りを抱え来し 稲村蓼花
『句集 春の月』(1992年、永田書房)
山百合の香を運びくる風のあり 白石良子
『句集 朝顔』(1999年、白石和男)
朝早く穂ばらみ峡田を見廻ればきつく匂いて山百合盛る 鈴木長三郎
『歌集 土に生きる』(1992年、うらべ書房)
参道を歩みゆきつつ匂ひくる ・・・
【残り 588文字】