食品ロスや減塩生活にも 「柿みそ」プロジェクト始動 大多喜の中田さんら

動きだした柿みそプロジェクト。中田さん(右)とカンドロン夫妻=大多喜町
動きだした柿みそプロジェクト。中田さん(右)とカンドロン夫妻=大多喜町
中田さんが考案した「柿みそ」。手前右が柿ピューレ=大多喜町
中田さんが考案した「柿みそ」。手前右が柿ピューレ=大多喜町

 大多喜町の女性らが、柿を使ったみそを特産品にしようと取り組んでいる。住宅の敷地内でも植えられていることの多い柿は、ビタミンやミネラルなどの栄養価が高いことで知られる一方、実が朽ちて廃棄される点に着目。発起人の一人でフードプランナーの中田圭子さん(70)が昨年秋に発案し、1年がかりで商品化を目指している。「柿みそと言えば大多喜、となるようにしたい」と目を輝かせる。

 「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるように、健康に良い果物の柿。ウイルスや細菌から体を守る免疫力を高めるビタミンCや、皮膚や粘膜の健康を保つビタミンAなどの栄養素が豊富な上、干し柿には、腸内環境を整えるのに大切な食物繊維が多く含まれている。

◆偶然の産物

 中田さんは、町内で食事どころや仕出し弁当を手がける「大多喜屋」を運営するLLP共同事業メンバーの一人。東京・歌舞伎座の土産として知 ・・・

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