2024年5月11日 05:00 | 有料記事

カウンターに立つ青山さん(右)と小山さん。ゆっくりと時間をかけて抽出中の氷出しコーヒーが壁側に並ぶ=富津市

白川郷から移築された合掌造りの古民家に心地良い時間が流れる「えどもんず」
岐阜県の白川郷から移築された合掌造りの古民家は、築240年の時を刻んだ重厚なたたずまい。鋸山の麓、東京湾を望む海辺のまちに溶け込み、多くのファンの心をつかんでいる。
落ち着いた雰囲気の店内に入ると、焙煎(ばいせん)機をはじめ、さまざまなコーヒー器材と豆のたるや瓶が目を引く。カウンターわきには、天然氷から溶け出した水で平均約10時間かけてじっくりと抽出中の氷出しコーヒーが並ぶ。
ブレンドは扱わず、ストレート専門店。まちおこしのため活動する住民に共鳴して2012年にオープンした。「えどもんず(江戸紋豆)」の店名は、マスターの青山清和さん(66)が江戸っ子だから。コーヒーを語るのではなく、味わうものとして ・・・
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