敷地内の湧き水が自慢 アート似合う空間手作り このいかふぇ(市原市)【古風を個性に 房総リノベカフェ】(3)

落ち着いた雰囲気の店内を紹介するオーナーの不破さん。かつて床の間や押し入れだった部分には不破さんの作品が並ぶ=市原市月崎
落ち着いた雰囲気の店内を紹介するオーナーの不破さん。かつて床の間や押し入れだった部分には不破さんの作品が並ぶ=市原市月崎
自噴する敷地内の井戸
自噴する敷地内の井戸

 アートフェスが定期的に開催され、芸術作品が似合う市原市の南部に、絵画や書を鑑賞しながらコーヒーを楽しめるカフェがある。月崎地区の築45年の古民家をリノベーションし、1階部分を店舗スペースにして2021年にオープンした「このいかふぇ」。ギャラリーのような落ち着いた雰囲気の空間は、店長の阪本紘彰さんの夢を実現した場所であり、オーナーの不破秋雲さんの絵画や書の展示・販売会場でもある。

 もともと古民家カフェ好きの阪本さん。神奈川県・鎌倉の古民家カフェで働いた経験があり「自分もこのような空間をつくりたい」との思いからカフェ開店を決意した。書家で現代美術家の不破 ・・・

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