23年度ふるさと納税 いすみ市3倍14億円、断トツ勝浦市は下半期激減 返礼品“移籍”も影響か 経費「5割ルール」厳格化 【地方発ワイド】

 2023年度にいすみ市へ寄せられたふるさと納税が前年度比3.3倍の14億5822万円に上り、過去最大だったことが分かった。一方で、同じ夷隅地域の勝浦市は51億5173万円の寄付があったが前年度を下回り、経費の「5割ルール」が厳格化された昨年10月以降は大幅に減少。勝浦の人気返礼品が加工工場の変更でいすみに移った影響もありそうだ。(勝浦支局・伊藤義治)

 いすみ市へのふるさと納税はここ数年4億円前後で推移し、22年度は4億3312万円。23年度の大幅増加に市担当者が「大きな要因と考えられる」と説明するのが、新たに加わった返礼品だ。

◆工場変更で急増

 昨年4月、勝浦市の水産加工会社がいすみ市内の工場に製造ラインを移した「塩銀鮭(ぎんざけ)切り落とし」や「銀鮭カマ」がいすみ市の返礼品になると、寄付が急増。5割ルール厳格化前の9月は駆け込みもあって1カ月間に3億3735万円の申し込みが集まった。

 5割ルールは、返礼品調達 ・・・

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