自然栽培の多古米で酒を 千葉県産普及へ意欲燃やす 食品会社辞め、秋田で修行・市川菜緒子さん(31)多古町 【ちば新時代 私たちの挑戦】

酒米にこうじ菌を振る市川さん(市川さん提供)
酒米にこうじ菌を振る市川さん(市川さん提供)
船橋市の食品メーカー在職時、オンライン食育講座を行う市川さん(市川さん提供)
船橋市の食品メーカー在職時、オンライン食育講座を行う市川さん(市川さん提供)

 自分で育てた自然栽培の多古米で酒を造りたい。その思いを叶えるため、一念発起して、船橋市の食品メーカーを昨年いっぱいで退社し、秋田県男鹿市の酒蔵で蔵人の修行に打ち込んだ。今年は多古町で「クラフトサケ」を醸造する酒蔵設立が目標だ。「千葉県は『発酵大国』なのに、日本酒のイメージがないのはもったいない」と県産酒の普及へ意欲を燃やす。

 料理や食への関心が高く、県立薬園台高校卒業後は管理栄養士専攻がある大学に進学。病気に至らないが健康な状態から離れつつある「未病」の段階から食事 ・・・

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