2024年1月31日 05:00 | 有料記事

幸龍の看板メニューでシンプルな味わいが売りの中華そば=佐倉市表町

現役で使用するダイヤル式のピンク電話など内装も創業半世紀の歴史を感じさせる
佐倉市のJR佐倉駅北口から250メートルの距離にある大衆食堂。中華料理など数あるメニューの中、創業から半世紀にわたり看板を張ってきたのが、「締めの一杯」として地域で愛されてきたシンプルでさっぱりとした味わいの中華そばだ。
午後5時から営業を開始し、閉店時間は深夜の午前0時。常連客は居酒屋をはしごした後に立ち寄り、酔い冷ましで麺をすするのが定番ルートとなっている。年季の入った赤色のカウンターや小上がり、ダイヤル式のピンク電話など内装も歴史を感じさせ、店前を通るだけで郷愁を誘われる。
店主は「あんちゃん」の愛称で親しまれる石井正二さん(73)。千葉市若葉区出身で、10代から同市中央区の繁華街、千葉銀座通りの洋風レストランでコックとし ・・・
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