ごみ処理施設2カ所維持へ 山武郡市 運営組合の合併議論頓挫 集約求める声も 【地方発ワイド】

 山武郡市(3市3町)内で稼動しているごみ処理2施設の更新を巡って昨年、それぞれ運営する一部事務組合の合併議論が巻き起こったものの合意に至らず、結果として施設も「2カ所維持」の公算が大きくなっている。山武郡市は将来的に人口減少が見込まれ家庭ごみの排出量も減る見通しで、組合を合併し1施設への集約を求める声も残る。ただ、来月には休止していた新施設整備の入札が公告される予定で、曲折を経て「2カ所維持」計画は再び動き出す。

(東金支局・森大輔)

 山武郡市のごみ処理2施設のうち、南部地区を管理運営するのは東金市・大網白里市・九十九里町・旧成東町(山武市)による「東金市外三市町清掃組合」(以下、東金側組合。管理者・鹿間陸郎東金市長)。

 北部地区は山武市(旧成東町除く)・芝山町・横芝光町による「山武郡市環境衛生組合」(以下、山武側組合。管理者・松下浩明山武市長)。

 両施設はともに稼動から約25年が経過して更新時期を迎えており、いずれも新施設の整備場所を確保済みで計画は動いていた。

◆入札延期が契機

 ところが東金側組合で昨春、物価・人件費高騰により概算事業費が基本計画策定時(2020年3月)から130億円増の約390億円と示 ・・・

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