2024年1月17日 05:00 | 有料記事

いかにも「町中華」という店内に並ぶサイン色紙=船橋市

「中華料理 大輦」のソースラーメン(850円)ハムカツ(250円)のせ
船橋市でひそかに伝わるご当地グルメに「ソースラーメン」がある。戦後から市内の飲食店で提供されていた汁だくの焼きそばが、複数の中華料理店に伝わり人気を博したが、今も残る店はわずかになっている。
現存するソースラーメン店のうち、最も歴史が長いといわれるのが「中華料理 大輦(だいれん)」。JR船橋駅南口で創業約55年を数える。こぢんまりとした店内に、調理場の前には赤いカウンターと、二つのテーブル、小さなテレビ。サイン色紙がいくつも壁に並んでいること以外は、いわゆる「町中華」の趣ある内装だ。
店主の斎藤由則さん(41)によると、かつ ・・・
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