見逃せば「死に至る病」 治療する視点の支援が重要 旭中央病院 仙田昌義医師 【児童虐待連鎖を断つ 幼い命を守るには】

虐待の再発防止へ医療機関の役割を語る仙田医師=旭市の国保旭中央病院
虐待の再発防止へ医療機関の役割を語る仙田医師=旭市の国保旭中央病院

 年間約200人の被虐待児を診療する国保旭中央病院(旭市)で、小児科を担当する仙田昌義医師(53)は「虐待は、見逃せば致死率が極めて高い『死に至る病』」と指摘する。訴えるのは虐待を「治療する」視点。目の前のけがや疾患を診るだけでなく、背景にある被害の兆候を見つけ、警察や児童相談所、保育・教育機関と連携して再発防止につなげる重要性を説く。

 同院は千葉県北東部の医療過疎地域にあり、程度にかかわらず全ての救急小児患者を受け入れている。虐待の「第一発見者」になる例も ・・・

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