ミシシッピアカミミガメ 在来種駆逐し問題に 成田篤彦 【房総の草木虫魚】(410)

ミシシッピアカミミガメのメス。左側の畑に産卵=2005年7月10日、木更津市(筆者撮影)
ミシシッピアカミミガメのメス。左側の畑に産卵=2005年7月10日、木更津市(筆者撮影)
交尾するミシシッピアカミミガメ カメ目ヌマガメ科 甲長雄20センチ、雌28センチ。原産地は北米ミシシッピー川下流域。日本への輸入が1950年代にはじまり、野外では60年代後半にみつかるようになった=2019年4月16日、木更津市(筆者撮影)
交尾するミシシッピアカミミガメ カメ目ヌマガメ科 甲長雄20センチ、雌28センチ。原産地は北米ミシシッピー川下流域。日本への輸入が1950年代にはじまり、野外では60年代後半にみつかるようになった=2019年4月16日、木更津市(筆者撮影)

 夏の夕方、前日の大雨で川の水かさが増していた。カワセミが「チー」と鳴き、上流へ飛び去った。土手沿いに豆を植えた畑が広がっていた。

 土手と畑の間に黒のシートで覆われた斜面があり、体格の良い1匹のカメが土手に向かって這い上がろうとするがズズズと落ちていく。気の毒なほど ・・・

【残り 1193文字】



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