専大松戸ここ一番の強さ タイブレーク数々ドラマ 初の継続試合も 第105回全国高校野球 千葉大会 回顧

優勝し笑顔で記念写真に収まる専大松戸ナイン=27日、ZOZOマリン
優勝し笑顔で記念写真に収まる専大松戸ナイン=27日、ZOZOマリン
習志野―専大松戸 1回表習志野1死一、二塁、佐藤の右前適時打で二走藤崎(右)が生還
習志野―専大松戸 1回表習志野1死一、二塁、佐藤の右前適時打で二走藤崎(右)が生還
8回に同点の生還をした大森(5)を大喜びで迎える専大松戸ナイン
8回に同点の生還をした大森(5)を大喜びで迎える専大松戸ナイン

 第105回全国高校野球選手権(8月6日開幕・甲子園)の出場を懸けた千葉大会は27日に閉幕し、専大松戸が決勝で習志野を破り、2年ぶり3度目の優勝を果たした。今春の選抜大会で8強入りし実力は頭一つ抜けていたが、大会終盤は激戦の連続。それでも底知れぬ勝負強さと総合力の高さを武器に秋春夏連続制覇。37年ぶりとなる歴史的な快挙は、甲子園での活躍を予感させた。頂上決戦に挑んだ名門の習志野。夏の存在感は抜群で、序盤から一気にギアを上げて相手を押し切る戦いぶりは際立った。

 決勝は互いに点を取ったら取り返される展開。習志野に流れが傾きそうなところで専大松戸が踏ん張り、八回に同点、そして九回のサヨナラ劇。持丸監督は「この日の試合のような逆転勝ちを何度もしてきた選手たちの戦いぶりが頼もしかった」と教え子たちに優しいまなざしを向けた。終盤まで目が離せない打撃戦のスコアは、野球で一番面白いとされる8-7のルーズベルトゲーム。死力を尽くして最後まで戦い抜いた両校に心からの拍手を送りたい。

 習志野は全7試合で一回に得点するなど、一気に相手をのみ込む魔 ・・・

【残り 971文字、写真 1 枚】



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