2023年2月20日 09:37 | 有料記事

いじめ被害の生徒が書いた「市長への手紙」の表紙(一部加工してあります)

市原市立三和中いじめ問題を巡る経過

市原市立三和中学校のいじめ問題を受け、陳謝する小出譲治市長=1月31日、市役所
「息子が昨日の帰宅後から元気がない。学校に行きたくないと言っている。学校で何か変わったことはありませんでしたか?」。市原市立三和中学校のいじめ問題発覚は昨年12月2日、わが子の異変に気付いた保護者が抱いた疑問が端緒だった。複数の同級生からいじめを受け、強迫性障害を患ったとされる2年男子生徒は不登校となり「市長への手紙」で被害を訴えた。1学年に1学級、100人ほどの学び舎(や)で、一体何があったのか。「重大事態」と判断した市教委の調査委員会は今月中にも調査結果を公表する。(「ちば特」取材班)
保護者は、担任との冒頭のような電話でのやり取りで「(変わったことは)特にない」と返答されたという。それまで学校を休んだことがなかった生徒。不登校から2日後、ようやく重い口を開き、いじめ被害を両親に打ち明けた。
◆不信感
〈毎日、複数の人から殴る蹴るの暴行。「死ね」「生きてても意味がないだろ」など言われた。筆箱を奪われ、シャープペンや定規を一つずつ床に置き、踏みつけられた…〉
学校と信頼関係を築けなかった生徒は、蓄積した苦悩を小出譲治市長に“直訴”した。手紙などによると、生徒は昨年9~11月に繰り返し被害を受け、学校に行けなくなったという。
さらに教職員の姿勢に強い不信感を募らせ、「味方になってくれる先生は1人もいない」「なぜ先生たちは、いじめを目撃して見て見ぬふりをしたのですか ・・・
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